除草だけじゃない⁈草取りの効果

先日、田んぼの草取りのことを書きました。
草取りの効果は除草だけじゃない⁈
という話のつづきです。
私たちが田んぼに入って欠株を植えたり、草取りしたりすると、
「田んぼがわや(めちゃくちゃ)になるやろ」
と言う人もいます。
足跡ででこぼこになったり、稲の根を踏んで傷めるというのです。

でも、私たちはそうは思っていませでんでした。
お米作りはまだ5年しか経験がありませんが、その経験から感じていたことは、
むしろ、草取りした方が豊作になるのでは?
ということでした。

私たちは除草剤を使わない自然栽培なので、草取りで何回か田んぼに入って歩き回るのですが、ある年、草が少なかったので、あまり草取りで田んぼに入らかったんです。
するとその年は収量(お米の収穫量)が少なかったのです。
たまたまだったかもしれないけど、私たちは草取りで歩き回るのが稲にとっていいような気がしていたんです。

稲の根の近くを踏むことで、根が横に張らずに下へ、地中深くへ伸びていくのではないかという想像でした。

私たちがお米を作ってる田んぼの持ち主のおじいさんは、お米作りについて周りの人とは違う考えを持っていて、私たちにいつも
「田んぼに水を入れすぎるな」
と言ってました。
稲は水で育てるんじゃない
と。
水がなかったら根が水を求めて下へ伸びて強くなる
と。

中干しで田んぼを乾かすのも、ひとつにはそういう理由がありますが、中干しだけじゃなく、水は枯れない程度でいいという師匠(田んぼの持ち主)の教えでした。
昔、干ばつで田んぼに水がなかった事があって、その年、どこの田んぼでもお米がたくさんとれたとか。
その経験からおじいさんは稲は陸稲という考えになったんだと思いますが、その後、勉強もしたのかもしれません。
おじいさんは出会った時、90歳を過ぎていましたが、
「みんなそんな事があったのも過ぎたら忘れて水を入れよる」と言ってました。

水がなければ水を求めて下へ伸びる
という植物の強さは、野菜づくりでも基本的に水やりしないので感じます。
田んぼに入って草取りで歩き回ると、根が下へ伸びるんじゃないかと思ったのは、根が横に伸びることに危険を感じて下へ伸びるんじゃないかと想像していたのです。

先日、草取りしてるところを通りかかった人は、除草機を押して歩くと活着がよくなると言っていて、理屈はどうであれやっぱり!と思いました。

私たちが感じていたことと師匠の教えと昔から言い伝えられてることが繋がった瞬間でした。

私たちの苗は田植えしたばかりの頃は、周りの田んぼと比べて弱々しく、成長が遅いのですが、秋には株が私の片手ではつかめないくらい大きくなるのです。

でも草があまり生えずに田んぼにあまり入らなかった年はあまり分けつせずに株が細かったです。

草取りだけが原因ではないでしょうけど、草取りの効果ってあるように思います。

暑い時期の草取りは大変ですが、それでお米がよくできると思えば田んぼの中を歩くのも頑張れそうです。

↓ある日の草取り後の我々。
↑なんでこんなに汚れるかと言うと

↓こうして歩きながら
↓このように手でも草を取り、また除草機を押すという繰り返しをしてるうちにドロドロになるのです(笑)

明日の朝もやる予定です!

ぼくらの農園

東京から香川へ移住し2017年未経験から農業を始めました。農薬不使用、化学肥料不使用で、自分たちが食べて安心なお米と野菜を作ってます。